・海外にいても投資はできる
・海外の定期預金はアツい
・海外で使えるオススメ証券口座
・手数料、税金を明確に理解する

そして、連日の円安のニュース。
そんな中こんなことを思いました。
日本の銀行に残してる僕の貯金、日本円の価値すごい下がるかもと。
ただ、海外在住者が日本のNISAを利用するのは難しいと言われていますが、投資方法はあります。

海外在住者は日本の住民票を抜いた方を指します。
海外在住だと日本の証券口座は使えない

| 証券口座の維持 | 新規買付 | 国内株式保有 | 国債保有 | 投資信託保有 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 楽天証券 | ● | ❌ | ● | ● | ❌ |
| SBI証券 | ▲ | ❌ | ● | ● | ❌ |
| マネックス証券 | ❌ | ❌ | ❌ | ❌ | ❌ |
| 野村證券 | ❌ | ❌ | ❌ | ❌ | ❌ |
証券会社によって海外在住者への対応がすこしずつ違うため、わかりづらいですが使い物になりません。
日本の証券口座が使えない理由
- 口座の維持すらむずかしい
- 新しく株を購入することはできない
- いちばん保有したいインデックスファンド・投資信託の保有ができない
結局、海外からでは
どの日本の証券会社も投資することはできないと思って大丈夫です。
iDeCoは加入できるけど…。
2022年5月より海外在住の方でもiDeCoは使えるようになりましたが、
ハッキリ言っておすすめはできないです。
・海外送金手数料や為替リスクにより余計な損失
・海外在住者の加入条件が厳しい
iDeCo最大のメリットの節税効果がほぼ皆無
iDeCoは日本に住んでいる人が払う住民税・所得税を減税する制度です。
日本の住民票を抜いた方は住民税・所得税は納めないので海外在住だとほぼメリットがなくなります。

海外在住者の加入条件が厳しい
・国民年金に任意加入している
海外在住で資産運用する方法
海外に住んでいてもできる資産運用は大きく分けて2つ。
- 現地の銀行での定期預金
- 海外(現地)の証券口座での投資
現地の銀行での定期預金

お金を増やしたいのに「定期預金?」と思うかもしれませんが、超低金利の日本(0.3%)と違って金利がはるかに高いことが多くとりあえず始めようかなで始めるのにおすすめの資産運用です。
定期預金のメリット
- 日本より金利が高い
- 安定した金利収入
- 低リスク
- 気軽に始められる
現地で口座開設すればすぐ始められるため気軽に始められ、投資とは違い知識がないから損をすることが少ないです。

さらに、利息で2〜4%ほどの収益が期待できます。
海外の証券口座での投資

- 日本から投資資金の送金
- 海外の証券口座開設
- 投資商品の購入・運用
- 売却
- 日本への送金
④日本への送金
お金を国を超えて移動する場合、海外送金手数料がかかってきます。
この手数料が、結構高いのでなるべく抑える必要があります。
海外送金はWiseがおすすめ

Wiseは銀行の海外送金と比べて手数料が最大85%安くなることもあり、圧倒的な手数料の安さを提供しています。
スマホやオンラインで24時間いつでも利用可能で、基本的に24時間以内に送金が完了します。
Wiseの特徴7つ
- 実際の為替レート(ミッドマーケットレート)を使用した通貨間両替
- 銀行とは違う独自送金方法で手数料が格安
- 送金前に全てのコストがわかるシンプルな料金体系
- 迅速な送金スピード
- リアルタイムでの送金の追跡機能
- マルチカレンシー口座とデビットカード
- 40通貨以上を扱う対応範囲
海外送金のWiseが気になる方はこちらの記事で詳しく解説しています。
海外生活が安定してきた今、将来の資産形成に向けて「投資」を再開しようと考えていませんか? チリカネ 海外での投資となると、日本にいるときより手続きや手数料などハードルが高そう...。 便利なツールを上手に活用すれば、こ[…]
海外在住でできる投資の種類

海外に住んでいる方ができる投資は大きく分けて6つ。
どれも海外か現地の証券口座を開設する必要があります。
・投資信託:リスク中
・株式投資:リスク大
・不動産:リスク中〜大
・コモディティー:リスク中
・仮想通貨:リスク超大
債券投資:リスク小
債券は、国や企業が資金を調達するために発行するものです。
海外に住んでいることで、日本では知れない現地の国や企業が発行する債権の情報が手に入ります。
定期的に利息を受け取ることができ、満期になると元本が返還され定期預金に近い投資になります。
定期預金との違いは、
・利息が定期預金より比較的高い
・途中解約すると元本割れリスクがある
・基本的に3年以上の保有期間
メリット
- 安定した利息収入が得られる。
- リスクが比較的低い。
- 長期的に安定した資産運用が可能。
デメリット
- 長期保有を前提としている
- 金利変動により途中解約すると元本割れするリスクがある。
- 発行体が倒産すると元本が戻らないリスクがある。
- リターンが低い場合がある
投資信託:リスク中
投資信託は、多くの投資家から集めた資金を専門家が株式や債券、不動産などに運用する商品です。
1つ買うとプロが選定したお得な詰め合わせパックが手に入る商品です。
メリット
- 一つ買うだけで分散投資によりリスクが分散される。
- プロの運用会社による管理で手間がかからない。
- 少額から投資が可能。
- 積立投資ができる
デメリット
- 運用会社の手数料がかかる。
- 市場の動向により基準価額が変動する。
株式投資:リスク大
株式投資は、企業の株式を購入してその企業の成長に伴うリターンを期待できます。
海外にいると日本とは違う現地の企業に投資する機会になります。
分散投資ではないので、投資したその企業の業績に大きく左右されます。
勉強、下調べが必須なので日本である程度投資をしてきている、知識がある方にのみおすすめ。
メリット
- 大きなリターンを期待できる。
- 株主優待や配当金が得られる。
- 市場が好調な場合、大きな利益を得られる。
デメリット
- 株価の変動リスクが大きい。
- 企業業績の悪化により株価が下落するリスクがある。
- 経済の不安定さに影響を受けやすい。
不動産投資:リスク中〜大
不動産は、物件を購入し賃貸収入や売却益を得る投資方法です。
海外にいることで、現地の不動産市場や利回りの良い物件にアクセスするチャンスが広がります。
メリット
- 定期的な賃貸収入が得られる。
- 長期的な資産価値の上昇を期待できる。
- 実物資産としての安心感がある。
デメリット
- 初期投資額が大きい。
- 空室リスクや維持費が発生する。
- 市場変動により資産価値が下がる場合がある。
コモディティー投資:リスク中
コモディティーは、金や原油、農産物など実物の商品に投資する方法です。
物価やインフレリスクのヘッジとして注目されています。
メリット
- インフレ対策として有効。
- 市場の不確実性が高いときに需要が高まる。
- 分散投資の一環として有効。
デメリット
- 価格変動が大きい。
- 保管や管理の手間がかかる場合がある。
- 市場の専門知識が必要になる。
仮想通貨:リスク超大
仮想通貨はあまりお勧めはしませんが海外でも投資することは可能です。
仮想通貨はビットコインやイーサリアムなどが代表的なもので価格変動が非常に激しく、大きなリターンを期待できますが、その分リスクも非常に高くギャンブルに近いものです。
メリット
- 短期間で大きなリターンを得る可能性がある。
- ブロックチェーン技術による透明性と安全性がある。
- 国境を越えた取引が容易にできる。
デメリット
- 価格変動が極端に激しい。
- 規制の不透明さやセキュリティリスクがある。
- 投資資金を失うリスクが非常に高い。
定期預金→とりあえずやるならコレ
債権投資→3年以上滞在予定の方
投資信託→プロの力を借りつつ本格投資
株式投資→日本での投資経験者
不動産→長期的な資産形成を目指す方
コモディティー→インフレ対策を考える方
仮想通貨→やめておけ
海外を生かした投資先

海外を生かした投資先というと、海外に住んで肌で感じないと気づけない、
その国や地域の特有の経済成長や産業発展です。
例えば、日本のアニメ・マンガは今でこそ海外でも人気ですが、その前から日本では人気でした。
日本にいるときは知らなかったけど、その国だけで当然のようにあるものを見つけることで、他の投資家よりも有利な情報を基にした投資ができるようになります。
おすすめの証券口座

海外でも使える証券会社は主に次の7つです。
・FUTU
・IB証券
・ファーストレード証券
・eToro
・IG証券
・Charles Schwab International
フィリップ証券

シンガポールを拠点とするアジア最大級の証券会社。
国際的な取引が可能で、日本語対応もしているため、日本人にとって利用しやすいです。
メリット
日本語対応があるため、日本人にとって利用しやすい。
アジア地域の市場に強みがある。
多様な投資商品(株式、債券、投資信託など)を提供。
デメリット
手数料がやや高め。
一部の取引プラットフォームが使いにくい場合がある。
FUTU

中国を拠点とするオンライン証券会社。
低手数料で多様な金融商品を提供し、スマートフォンアプリが使いやすい。
メリット
低手数料で取引が可能。
使いやすいスマートフォンアプリ。
中国市場に強みがある。
デメリット
日本語対応がないため、日本人には使いにくい場合がある。
中国市場以外の情報が少ない。
IB証券(Interactive Brokers)

アメリカを拠点とする国際的な証券会社。
非常に低い手数料と広範な取引可能市場です。
メリット
非常に低い取引手数料。
幅広い市場にアクセス可能。
高性能な取引プラットフォーム。
デメリット
日本語対応がなく、英語での操作が必要。
プラットフォームが高度で初心者には難しい。
ファーストレード証券

アメリカのオンライン証券会社。手数料無料での取引が可能で、投資初心者にも使いやすい。
メリット
取引・口座維持手数料が無料
最低入金額なし
初心者にも使いやすいプラットフォーム。
デメリット
日本語対応がない。
取引が米国市場のみ
高度な取引ツールが少ない。
この記事でわかること 特徴、メリット・デメリット 日本語非対応の課題を克服するコツ 口座開設手順スクショ開設 各国の納税方法 ファーストレードで買えるおすすめファンド9選 「海外在住でも使[…]
eToro

ソーシャルトレーディングプラットフォームとして知られる。ユーザーは他の投資家の取引をコピーすることができる。
メリット
ソーシャルトレーディングが可能で、他の投資家の取引をコピーできる。
低手数料。
幅広い金融商品にアクセス可能。
デメリット
日本語対応が限定的。
一部の機能が初心者には複雑。
IG証券

英国に本拠地を持つ証券会社で、世界中の市場にアクセスできる。特にCFD取引に強みがある。
メリット
世界中の市場にアクセス可能。
高度な取引ツール。
CFD取引に強み。
デメリット
手数料が高め。
初心者には複雑なプラットフォーム
Charles Schwab International

アメリカの大手証券会社。低手数料で高品質なサービスを提供し、初心者から上級者まで幅広く利用可能。
メリット
低手数料で高品質なサービス。
初心者にも使いやすいプラットフォーム。
幅広い投資商品を提供。
デメリット
日本語対応がない。
一部の取引には制限がある。
・FUTU→中国市場
・IB証券→低手数料でいろんな投資
・firstrade→手数料無料で取引したい初心者
・eToro→他人の成功例を参考にしたい人
・IG証券→レバレッジを利用したいひと
・Charles Schwab International→バランス重視
海外で投資する際の注意点

これまでで投資の始め方を説明してきましたが、
次から具体的に投資のやり方について説明していきます。
リスク、デメリットを把握する
海外で投資する場合、日本より税金が安いなどのメリットがあります。
しかし、海外だからこそのデメリットもあります。
日本のように安定した国ばかりではないので、政府の一言で好景気の産業が突然停止する可能性もあります。
英語が苦手だからと言って情報収集をしっかりしないと、思わぬ落とし穴があるかもしれません。
手数料をちゃんと把握する
取引手数料や、運用手数料などの手数料は
証券会社や購入する投資商品によって大きく変わってきます。
海外の証券口座だと日本では聞かない謎な手数料を取られることもあります。
海外ならではの海外送金手数料も考慮した投資を行う必要があります。
投資においてこの手数料の把握を怠ると、
収益を得られたと思ったのに、手数料を差し引いたら元本割れなんてこともあり得ます。
納税国や税率

海外に住んで投資をする際の1番の山場、税金の問題が複雑になります。
主なポイントは3つ
・納税国の違い
・二重課税のリスク
・税率の違い
各国の税率は大きく違います。
アメリカのキャピタルゲイン税は短期で最大37%、
日本では一律20.315%、
シンガポールは0%です。
・納税国の違い
海外在住で投資を行う場合、現地で納税するのか日本、それとも投資先の国なのかという問題が発生します。
基本的には、日本での住民票を抜いておけば
海外での収益に対しては日本での課税はないです。
これをしっかり把握しないと、必要のない国にも納税してしまう二重課税リスクがあります。
・二重課税のリスク
多くの国は、この二重課税を防ぐために租税条約を締結しています。これにより、一方の国で支払った税金を他方の国で控除することが可能になります。
どの国にどの収益を報告するかを管理する必要があります
税制は国ごとに異なるため、最適な納税戦略を立てることが重要です。
出口戦略も忘れずに

いざ海外生活が終わり帰国時に注意すべき点は4つです。
・途中解約のペナルティ
・口座の管理
・為替リスク
投資の解約や日本への送金を行なう必要があります。
・税金
先ほど、海外在住中の日本への納税義務はないと言いましたが、
ただし、日本へ帰国した後は別です!
日本に戻った後に20万円以上の売却益が発生するとご自身で確定申告をする必要があります。
日本へ帰国する前に売却してしまうのがおすすめです。
・途中解約のペナルティ
投資商品の中には、期間の縛りがあるものや途中解約によって損益を発生させてしまうものがあります。
投資期間の確認と、途中解約時のマイナス
そして、帰国後も日本で継続できるかなどを考える必要があります。
・口座の管理
海外の証券口座を維持できるかどうか、または日本の証券口座に資金を移す必要があるかを確認しておく必要があります。
国によっては居住者でなくなると口座を維持できない場合があります。
・為替リスク
帰国時には投資資金を円に戻す必要があります。
その際の為替レートが投資収益に大きく影響するため、為替リスクも考慮しておくべきです。
100万円を海外に動かすときに為替レートが1円違うだけで
受取額に1万円の差が生まれてしまいます。

帰国時の送金で生まれた為替利益は納税の必要はなし。
できる限り得するタイミングを狙うべきです。
結局おすすめは現地の定期預金
・日本の証券口座は使えない
・海外の定期預金は熱い
・海外送金はWise
・投資方法は基本日本と一緒
・肌で感じた現地の流行は投資の匂い
・海外だからこそかかるお金
・出口戦略を忘れずに
資産状況、投資経験、個人の状況などを考えずにとりあえず
海外在住のみんなにおすすめできるのが定期預金。
迷ったらとりあえず、自分が行ってる国の定期預金をチェックすることから始めてみてください。
投資は知ってる人が得する、知らない人が損をするものです。
それさえ、めんどう臭いと思ってしまう方は海外での投資は控えた方がいいかもしれません!


