20代のお財布事情にあわせたiDeCoとNisaの使い分け方法。おすすめファンド20選

iDeCoとNisa使い分け

節税効果を最大限引き出すためには、iDeCoとNISAを同時に使うことで、年間で最大4416,000円を節税しながら投資することが可能です。

しかし、特に20代にとっては資金の余裕も課題の一つ

自分の投資可能額に応じて、iDeCoまたはNISAを効率よく使い分け最大限の利益を狙う必要があります。

この記事では、iDeCoとNISAを組み合わせて節税効果を最大限に引き出す最適な戦略をお届けします。

一番効率を良くするためには、iDeCOとNisaの使い分け「どっちをいつ使うかです。

具体的な使い分けはこちら

  1. まずは、20代で起こるライフイベントに備えてNisaに200万円投資
  2. iDeCoで確実に得をする
  3. iDeCoで得をしながらNisaで非課税で資産を増やす

使い分けの軸となるのは以下の2つのポイント

  • iDeCoとNisaの特徴
  • 20代のライフイベント

iDeCoとNisaの特徴からNisaを優先

使い分けるために、軽くiDeCOとNisaの特徴をおさらいします。

よりくわしくiDeCoとNisaについて知りたい方はこちらの記事へ。
NISAとiDeCo、20代はどちらを優先すべき? 違いをわかりやすく比較!

iDeCoとNisaの特徴

NISA:増えた利益を守るのが得意!

税金をかからずに投資をする制度。
投資で得られる運用益や配当金が非課税となるため、通常の投資に比べて手元に残るお金が多くなります。少額から始められるため、投資初心者にも最適です。

・運用時の利益は非課税
・売却時にも税金ゼロ
・いつでも引き出せる。

iDeCo:今に効果がある節税が得意!

自分のために「年金」を作る制度。
運用成績で年金受取額が変えることができる。
iDeCoに投資した分が全額所得控除になり、毎月給料から天引きされている所得税と住民税を軽減してくれる。
あくまで、年金を作る制度なので60歳まで原則引き出せない

・運用時の利益は非課税
・掛け金に応じて払うはずだった税金が免除
・受け取り時の税負担軽減
・投資したお金は60歳まで引き出せない

ポイント

イデコはすぐにでも使いたいくらい節税効果が高いけど、あくまで年金・老後資金で 60歳まで引き出せないので老後より今の生活を優先すべき。

まずは、銀行口座のように使えるNisaを優先

ライフイベントに備えてNisaで200万円

20代ライフイベント

NIsaを優先すべきなのは分かったと思います。 では、「いつまでNisaを使うか

20代のうちに必要なお金ができて

60歳まで引き出せない老後のお金を作る余裕ができたとき

20代はそれなりにまとまったお金が必要なライフイベントがあります。

ライフイベント 費用(目安)
結婚
婚約指輪 40万円
結婚指輪(2人分) 27万円
両家の顔合わせ 7万円
結婚式 150〜300万円
新婚旅行 30万円
出産 50万円
子供の教育費(公立)
幼稚園 50万円(3年分)
小学校 210万円(6年分)
車の購入 200万円

これらのライフイベントは今すぐに必要なお金ではないけど貯金で死に金にするには長い時間です

そこで、

  • 税金もかからない
  • いつでも自由に引き出せる

銀行口座のように使えるNisaで20代のうちに必要なお金を準備します。

安心してほしいのが、
全てのライフイベントに必要なお金を全額用意する必要はありません。

  • 結婚→ご祝儀や両親の援助
  • 出産→出産育児金(50万円)

などもらえるお金もあります。
自己負担額でいうと、

  • 結婚→50万〜100万ほど
  • 出産→ほぼ0

20代に起こるライフイベントは急にお金が必要になるというよりは、ある程度計画的に準備する時間が作れます。
常に200万円あれば20代のどのライフイベントにも対応できます。

Nisaに200万円投資できたときがiDeCoに移行するタイミングです。

ライフイベントとは別に趣味や娯楽で少し高額なほしいものがある場合も、Nisaを活用して増やしながら貯めるのが効率的です。

注意

  • 投資なので元本補償ではない

投資なので、増える可能性もありますが減る可能性もあります。

そこまで考えると200万円〜300万円が安心

ポイント

まずは、20代のライフプランに備えて200〜300万円をNisaで効率的に増やしながら、さらに節税もして効率的に貯める。

iDeCoの節税も捨てがたい。。。

iDeCoは60歳まで引き出せないなら使いづらいと思われるかもしれませんが、最大限に節税効果を発揮するには欠かせません。

iDeCoは投資で思うように利益が出なくても関係なく得できる」制度です。

iDeCoは購入時にも節税効果があり、その威力が大きいです。 投資した分のお金が全額所得控除の対象になります。 これは投資にかかる税金ではなくて、毎月会社からもらう給料から天引きされている税金を大幅に下げます

ポイント

お金を積み立てた時点お得になるので、20代のうちに必要なお金(200万円)が確保できたらすぐにiDeCoを始めます。

余裕があるならiDeCoとNisa同時に使う

節税効果がイチバン高いのは、もちろんiDeCoとNISAを同時に使うことです。

20代には「そんな余裕ないよ」って思われるかもしれませんが大丈夫です。

iDeCoの投資上限額は会社員だと2万3,000円/月とそんなに高くないので、余裕が出てくる方も多いです。

iDeCo職業別掛け金

iDeCoとNisa同時に使う場合のオススメな方法は、

  • iDeCoは上限額
  • Nisaは余裕分

で投資をするとリスク分散の観点からも最善です。

ちなみに、Nisaの上限額は年間1,800万円、月360万円と使いきれないくらいあるので安心して下さい。

投資限度額

使い分けのおさらい

iDeCoとNisa使い分け順番

①20代で起こるライフイベントに備えてNisaに200万円投資

20代で経験する可能性がある結婚、出産、教育費、車の購入といったライフイベントに備えて、Nisaを活用して資金を準備します。

Nisaは投資で得た利益が非課税でありいつでも自由に引き出すことができます

結婚資金や車の購入を計画している場合、普通の貯金口座で眠らせるのではなく、Nisa資産の増加を狙いながら備えます。計画的に準備する時間が作れる20代の特性を活かし、200万円〜300万円を目標に運用を進めてください

②iDeCoで確実に得をする

iDeCoは「」節税効果を得る制度です。

たとえ投資のパフォーマンスが悪くても、税金の軽減によって確実に得する仕組みです。

60歳まで引き出せない点に注意が必要ですが、長期的な視点で見ると老後資産形成の強力な味方となります。特に、一定額を積み立てていくことで、複利効果が高まり、将来的に大きな資産形成につながります。余裕が出てきたら、iDeCoの掛け金上限を最大限活用して節税を進めていきましょう。

③iDeCoで得をしながらNisaで非課税で資産を増やす

やはり、イチバンお得なのはiDeCoとNisaを同時に活用することです。

iDeCoで確実に得をしつつ、Nisaで自由度の高い投資を行いましょう。

毎月の給料からiDeCoの掛け金を積み立て、余った資金をNisaで運用することで、短期的な資産形成と長期的な老後資金をバランスよく増やすことが可能です。この方法で、リスク分散しつつ将来の資産形成を強化できます。Nisaの年間投資枠は広く、将来の多様なライフイベントにも柔軟に対応できるため、両制度を上手に使い分けていきましょう。

おすすめファンド20選

オススメファンド20選

iDeCoに関しては、どの証券口座を開いているかで、投資できる商品が異なります。

チリカネチリカネ
このサイトでオススメしているSBI証券と楽天証券に絞って紹介します。
SBI証券と楽天証券についてはこちらの記事で解説しています。

iDeCoおすすめファンド

SBI証券

  • 日本株:ニッセイ日経平均インデックスファンド
  • 日本株:eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
  • 米国株:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  • 先進国株(日本除く):ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • 新興国株:eMAXIS Slim新興国株式インデックス
  • 国内債券:三菱UFJ国内債券インデックスファンド
  • 先進国債券:eMAXIS Slim先進国債券インデックス

楽天証券

  • 日本株:三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
  • 日本株:たわらノーロード日経225
  • 米国株:楽天・S&P500インデックス・ファンド
  • 全世界株:楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
  • 国内債券:たわらノーロード国内債券
  • 先進国債券:たわらノーロード先進国債券

Nisaおすすめファンド

  • 日本株:ニッセイTOPIXインデックスファンド
  • 日本株:ニッセイ日経平均インデックスファンド
  • 米国株:楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • 米国株:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
  • 全世界株:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 全世界株:楽天・全世界株式インデックス・ファンド

iDeCoのおすすめファンド選びのポイント

iDeCoは老後資産の形成を目的とした制度です。20代の今から始めると40年近い運用が前提となります。リスクを分散しつつ、確実な成長を目指す投資を行うことが重要です。

長期運用に向いたインデックスファンドの活用

iDeCoでは低コストで運用が可能なインデックスファンドが定番。
これは、株式市場全体に連動することで、幅広い銘柄を手軽に分散投資できます。

  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  • 楽天・S&P500インデックス・ファンド

上記の2つは米国の主要500社に連動するファンドで、過去のパフォーマンスも優れています。20代から始める長期投資では特に効果が大きく、時間の力(複利効果)を最大限に活かせます。

バランス型ファンドで安定運用も視野に

一定のリスクは取るものの、安定した成長を目指したいという方には、株式債券などを組み合わせた「バランス型ファンド」もおすすめです。

債権はリターンは大きくないですが、リスクが少なく安定しています。

たとえば「三菱UFJ国内債券インデックスファンド」を取り入れることで、株式市場の変動に対するリスクを抑えつつ運用を行えます。

節税効果を意識した投資額設定

iDeCoは掛け金全額が所得控除の対象となるため、所得税や住民税が減る効果も期待できます。節税メリットを十分に活用しつつ、無理のない掛け金で長期的な投資を行いましょう。特に20代で余裕のある資金を確保できた場合、iDeCoをフル活用することが資産形成の強力な手助けになります。

NISAのおすすめファンド選びのポイント

Nisaは、自由に引き出せる非課税口座で、短期・中期的な目標資金の形成に適しており、日常生活やライフイベントに必要な資金を効率的に増やすための活用が鍵です。

非課税枠を有効に活用しながら、短期的な変動に左右されにくいバランスを保ちつつも、長期的な成長を見据えた運用を行い、自身のライフプランに合わせた適切な戦略を立てることが重要です。

インデックスファンドで市場全体の成長を捉える

Nisaでは、株式市場全体の動向に連動するインデックスファンドが特に注目されています。低コストで広範な銘柄に投資できるため、安定した運用を目指しやすいです。

  • ニッセイTOPIXインデックスファンド
    東京証券取引所全体をカバーするTOPIXに連動するこのファンドは、国内市場の成長を幅広く捉えます。日本経済の動向を活用しながら、安定性と成長をバランスよく追求できるのが特長です。
  • ニッセイ日経平均インデックスファンド
    日本を代表する225銘柄で構成される日経平均に連動したファンドで、特に大企業の業績を反映するため、景気動向の指標となります。日本の主要企業への投資機会を通じて、長期的なリターンを期待できます。

米国株ファンドで世界的な成長を享受する

世界経済の中心の米国市場への投資も、長期的なリターンを狙う上で重要です。米国株ファンドは安定した経済基盤と革新的な産業が揃うため、幅広い分野の成長を期待できます。

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
    米国市場全体をカバーするこのファンドは、大型株から中小型株までを網羅。経済の多様性を活用し、リスク分散を図りながら成長を目指すことが可能です。
  • SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
    米国の代表的な500社で構成されるS&P500指数に連動するこのファンドは、世界有数の企業の成長を捉え、安定したリターンを狙うことができます。20代からの長期投資に特におすすめで、複利効果の活用による資産形成にも有効です。

全世界株ファンドで分散投資を徹底

Nisaでは、地域ごとに異なるリスクを抑えるために全世界株ファンドを利用するのも一つの戦略です。これにより、グローバルな成長に幅広く投資が可能です。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
    主要先進国から新興国までの市場を幅広くカバーし、地域経済の変動を相互に補い合いながら安定した成長を期待できます。長期的な資産形成において、柔軟な運用が可能です。
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
    新興国市場を含む全世界の株式市場に分散投資でき、各地域の成長を捉えつつ、安定した運用を目指します。世界的な経済の多様性を活用しながら、リスク分散を図れる点が魅力です。

注意点:分散投資とリスク管理の重要性

どのファンドを選ぶ場合でも、リスク分散が重要です。

特定の地域や業種に偏った投資を避けることで、長期的な安定性を図ることができます。また、iDeCoやNisaのような制度を活用する際は、自分の目標やリスク許容度に合わせたバランスを見つけることが、成功する資産運用のカギとなります。

最後に、20代の若いうちから投資を始めることができるのは大きなチャンスです。時間を味方にし、焦らずじっくりと自分に合った戦略を練っていきましょう。