「海外にお金を送るだけなのに、こんなに手数料がかかるの?」と驚いた経験はありませんか?
そんなあなたにぜひ知っていただきたいのが、世界中で愛用されている格安の海外送金サービス Wise です。
この記事では、Wiseの魅力を徹底解説! 他社と比較しながら、手数料や使い方、さらには便利なマルチカレンシー口座のポイントまで網羅しています。
・Wiseの手数料
・会員登録から送金方法までのステップ
・マルチカレンシー口座は登録すべき?
Wiseとは?

海外送金は複雑で手数料が高いと不満を持った2人のエストニア人が、「もっとシンプルでお得に送金できる仕組みが良い」という思いから作られたのがWise です。
実際に不満を持った人が作っただけ合って、2012年の設立以来、現在までに約1,600万人に利用され、格安な海外送金といえばWiseといわれるほどです。
Wiseの特徴7つ
②銀行とは違う独自送金方法で手数料が格安
③送金前に全てのコストがわかるシンプルな料金体系
④迅速な送金スピード
⑤リアルタイムでの送金の追跡機能
⑥マルチカレンシー口座とデビットカード
⑦40通貨以上を扱う対応範囲
①実際の為替レート(ミッドマーケットレート)を使用した通貨間両替
Wiseの最大の特徴は、銀行を通さずに実際の為替レート「ミッドマーケットレート」を使用していることです。
これにより、銀行に見られる為替レートに上乗せされる隠れた手数料がありません。
ミッドマーケットレートとは、世界中で取引される際に使用される「本当の為替レート」のことで、市場で中間地点にあるレートです。多くの銀行や送金サービスでは、このレートに手数料を上乗せする形で利益を得ていますが、Wiseではそのまま使用するため、「隠れコスト」の心配がなく、お得に送金できます。
②銀行とは違う独自送金方法で手数料が格安
Wiseでは、普通の銀行送金とは違う独自のネットワークを活用します。
お金を送る場合、実際にお金が「国を越えて移動する」のではなく、Wiseのネットワークを通じて国内だけで資金のやりとりします。
- 通常の銀行送金の流れ(複雑でコスト高)
- 日本の送金者 → 仲介銀行 → 受け取り側の銀行 → 相手の口座
(手数料が各ステップで発生)
- 日本の送金者 → 仲介銀行 → 受け取り側の銀行 → 相手の口座
- Wiseの送金の流れ(シンプルでコスト低)
- 日本の送金者 → Wise内でのやりとり → アメリカで受け取り
日本からアメリカへお金を送ると、Wiseは日本国内でその金額を受け取り、アメリカのWiseから同じ額を相手に支払う仕組みです。
他社サービスとWiseの手数料比較
海外送金サービスには、多くの選択肢がありますが、Wiseの手数料は他の主要な送金サービスに比べて透明性が高く、最終的な受取額が多いです。
海外送金サービス5社について、10万円をアメリカに送金した場合の送金手数料と相手の受取金額の比較です。
為替レートは全て日本時間2024年11月23日時点のものです。
| 手数料 | 為替レート | 受取額 | |
|---|---|---|---|
![]() |
無料(会員制) | 1ドル=155.44円 | ❶643.30ドル |
![]() |
859円 | 1ドル=154.82円 | ❷640.34ドル |
| 1,750円 | 1ドル=155.91円 | ③630.16ドル | |
![]() |
499円 | 1ドル=162.04円 | ④614.02ドル |
![]() |
6,000円 | 1ドル=155.95円 | ⑤602.75ドル |
③送金前に全てのコストがわかるシンプルな料金体系
送金手数料の内訳
Wiseの手数料は非常にシンプルでたった2つ。
- 固定手数料: 主要通貨の場合、150〜250円程度
- 変動手数料: 主要通貨の場合、送金額の0.6%〜1.5%程度
送金前に、手数料や為替レートがはっきりと表示され、送金が完了した際に実際に受け取る金額まで正確にわかります。
下の画像が、実際にWiseのホームページで100万円の送金をシミュレーションをしたものです。

「追加でコストが発生するかも?」と心配することなく、安心して送金を行うことができます。特に、初めての海外送金で不安な方にとって、明確な金額表示は安心材料となるでしょう。
会員登録前にシミュレーションはできるので、気軽に確認できます。
為替手数料の透明性とは?
一部のサービスは為替手数料を隠れコストとして含んでいますが、Wiseでは実際の為替レートを使用するため明確に表示されます。
Wiseと並んで格安な海外送金を提供しているRevolutと比較すると、為替レートと手数料のシンプルさがよくわかります。
以下の表に、WiseとRevolutの為替手数料に関する違いをまとめました
| 項目 | ![]() |
|
|---|---|---|
| 為替レート | 実際の為替レート (ミッドマーケットレート) |
平日は実際のレートを提供。 週末は上乗せレートを適用 |
| 通貨換算手数料 | 明示的に表示(例: 1%以下) | 無料プランの場合、 月の無料換算枠を超えると手数料発生(最大2%) |
| 追加の手数料 | なし | 週末や特定通貨 (例: THB, RUB)では割増手数料(最大2%) |
| 料金の透明性 | 事前にすべての手数料が表示される | 条件次第で変動し、 特定のケースでは手数料がわかりにくい |
Revolutで一番いい条件で取引ができた場合は、Wiseよりお得に海外送金ができる可能性がありますが、表にしてみると、Revolutの条件の多さがわかり複雑なのがわかると思います。
④迅速な送金スピード
Wiseのもう一つの強みは、迅速な送金スピードです。多くのケース(90%以上)で24時間以内に送金が完了するため、他社の数日間かかる場合に比べて大きな差があります。最大でも2営業日以内には送金は完了します。
チリカネ⑤リアルタイムでの送金の追跡機能

Wiseでは、送金が開始されてから完了するまでリアルタイムで追跡できます。
これは初めて送金を行う方にとって、非常に安心なポイントです。シンプルな画面で送金中の各ステップが見える化され、「今どこにあるのか」がすぐに分かるのが特徴です。
チリカネ送金追跡の使い方
- アプリまたはウェブサイトにログイン
Wiseのアプリまたはウェブサイトを開き、自分のアカウントにログインします。 - 送金履歴を確認
メニューから「取引履歴」を選択し、追跡したい送金を選びます。 - リアルタイムステータスを確認
ステータス画面では、送金の進行状況がバーで表示されます。これには現在のステージや完了までの残りの時間も含まれます。
⑥マルチカレンシー口座とデビットカード
Wiseは、海外送金だけでなく、マルチカレンシー口座とWiseデビットカードも提供しています。
Wiseのマルチカレンシー口座では、円、ドル、ユーロなどの主要通貨を含む40以上の通貨を同時に保持できます。通貨ごとの専用口座を開設する必要がなく、1つのアカウントで簡単に管理でき、数秒で両替することも可能になります。
主要11通貨は、現地の銀行口座情報を取得できるため、受け取り手数料が無料です。
主要11通貨
- AUD(オーストラリア・ドル)
- CAD(カナダ・ドル)
- USD(米ドル)
- EUR(ユーロ)
- GBP(英ポンド)
- HUF(ハンガリー・フォリント)
- MYR(マレーシア・リンギット)
- NZD(ニュージーランド・ドル)
- RON(ルーマニア・レイ)
- SGD(シンガポール・ドル)
- TRY(トルコ・リラ)
マルチカレンシー口座にリンクしたWiseデビットカードを使うと、口座に保有している通貨で手数料なしで決済が完了します。口座に支払い通貨がない場合でも、Wiseの低コストな両替レートで両替して支払いやATMでの現金引き出しに利用可能です。
⑦40通貨以上を扱う対応範囲
Wiseでは、40通貨以上をサポートしており、国際送金が必要なほぼすべてのケースをカバーしています。特に日本円、米ドル、ユーロ、ポンドといった主要通貨だけでなく、アジアやアフリカの一部通貨にも対応しているため、どこに送金する場合でも柔軟に対応可能です。ただし、一部の国では規制や送金制限がある場合もあるので、送金を検討する際には対象国の最新情報を確認しましょう。
Wiseのメリット・デメリット
メリット👍
- ミッドマーケットレートを利用しているため、手数料が格安。
- 送金が数時間以内に完了する迅速な送金スピード
- 送金前に全てのコストがわかる透明な料金体系
- 残高や取引履歴をアプリで簡単管理
- 40以上の通貨を一つのアカウントで管理できるマルチカレンシー口座
- デビットカードで世界中での決済や現金引き出しが可能。
デメリット👎
- 現金の送金は非対応
- 本人確認手続きが必要
- 少額送金は割高になる場合も
- 無料で引き出せるATM取引額には上限がある
- 一部の国や通貨によっては手数料や送金条件が異なる
- 本格的なビジネス銀行口座としては機能が限定的
Wiseの会員登録から送金方法【スクショ解説】

会員登録7ステップ(10分作業)
①Wiseの公式サイトから会員登録スタート

②メールアドレスを登録


というメールが来るので、
「メールアドレスを認証してください」をクリック。

③アカウントの選択

④居住国の選択

渡航前なら日本になります。

国によって、規制や送金制限などがあり使用できる機能が異なるので確認しておきましょう。
⑤電話番号を登録


⑥パスワードを設定

⑦お客様情報を入力

名前は英語・ローマ字で入力なので注意。

これで、会員登録は完了です。
スキップすることもできますが、送金時には必要になります。
本人確認に必要なもの
日本に住んでいる人
- マイナンバーカード
または、 - 顔写真付き身分証明書
+マイナンバーが確認できる書類
[顔写真付き身分証明書]
・日本の運転免許証
・日本国パスポート
・在留カード
[マイナンバーが確認できる書類]
・マイナンバー通知カード
・6ヶ月以内に発行されたマイナンバー記載の住民票
海外に住んでいる人
- パスポート
+現在の海外住所が確認できる書類
- [現在の海外住所が確認できる書類] クリックすると表示されます。
- ・公共料金の領収書:電気、ガス、電話(携帯電話の領収書は不可)
・テナントまたは賃貸借契約書
・銀行もしくはクレジットカードの取引明細書(実際の明細書の写真もしくはスキャン、またはPDF)
・地方税の通知書、イギリスの歳入税関庁(HMRC)からの通知書
・車両登録証もしくは納税通知書
・運転免許証(住所と有効期限が記載されているもの)
・他金融機関や政府機関発行の書類
この他に、
- カメラが付いているスマートフォン
- ペンとメモ
を用意しておくとスムーズに進められます。
送金9ステップ
①ホーム画面から送金するをクリック

「送金する」をクリックして始めます。
②受取人を追加する


送金先の通貨を選択したら、
「銀行口座情報を入力する」をクリック。

自分から自分に送る場合は、
「自分自身」を選択します。
③口座情報登録

④送金金額の入力

口座振込の方が手数料が安いのでオススメ。
この段階で、他の海外送金サービスとの手数料の比較ができます。
比較が見たい場合は、下にある「手数料の比較」をクリックします。

⑤送金目的を選択

⑥送金内容の確認

⑦規約に同意する

⑧Wise の日本口座に振り込む

振込先の口座情報が表示されます。
Wiseが指定する日本国内の口座に振り込みます。
入金が確認されると、Wiseが受取人に送金を開始します。
⑨ 着金が確認できれば完了

問題なく受け取れたことを確認すれば完了です。
Wiseを使うべき人と使うべきでない人

最も役立つシーン
Wiseは、次のような場面で特に役立ちます。
- 留学・ワーキングホリデー:学費や生活費を送金する場合、手数料を抑えて多額の資金を送ることが可能です。
- 海外旅行や出張:Wiseデビットカードを利用すれば、旅行先での支払いを現地通貨で直接行えます。為替レートの上乗せがないため、ATM引き出しや店舗での支払いもお得です。
- 海外投資:外国の金融商品に投資する場合、現地通貨での送金が必要になります。Wiseは手数料が明確で、コストを最小限に抑えられるため、初めて海外投資をする方にも安心です。
- 国際的なフリーランス業務:海外のクライアントからの報酬を受け取る際、為替手数料が低く、受取額を最大化できます。Wiseの多通貨口座は、報酬を複数の通貨で管理したい場合に特に便利です。
他のサービスが適しているケース
一方、次のようなケースではWiseが最適ではない場合もあります。
- 超高額送金(例:数百万~数千万円以上)
Wiseは通常の送金には非常に適していますが、超高額送金では手数料の割高感が出る場合があります。Wiseでは最大1億5,000万円まで送金可能ですが、銀行の大口送金サービスや他の専門サービスを利用する方がメリットが大きい場合もあります。 - 送金先がWise非対応の国
一部の国(ロシアやサウジアラビアなど)では、Wiseでの送金が制限されている場合があります。その場合は他の国際送金サービス(例:Western Unionなど)を利用する必要があります。
マルチカレンシー口座・デビットカードは登録すべき?
こんな人におすすめ
- 海外旅行や出張が多い人
- 留学・ワーキングホリデーを2回以上する予定の人
- 外貨でのオンライン決済や海外送金をよく利用する人
- 海外からの仕事を受注しており、送金を頻繁に受け取る必要がある人
2回以上海外送金する方、2カ国以上に送金する場合はマルチカレンシー口座の開設がオススメ。
逆に海外送金を1度しか行わない予定の方は必要ないといえます。
Wiseマルチカレンシー口座の特徴
- 40以上の通貨を一つの口座で管理
Wiseのマルチカレンシー口座では、円、ドル、ユーロなどの主要通貨を含む40以上の通貨を同時に保持できます。通貨ごとの専用口座を開設する必要がなく、1つのアカウントで簡単に管理できます。 - 主要11通貨の現地口座情報を取得可能
主要11通貨では、現地銀行の口座情報(口座番号やIBANなど)を取得可能。これにより、例えば、イギリスやアメリカの相手から送金を受け取る際も、現地銀行口座を利用するのと同じように受け取ることができます。これにより、受取手数料が無料となり、大幅なコスト削減につながります。 - 受け取り・送金・支払いもスムーズ
- 送金:国内外の相手へ簡単に送金可能。
- 受け取り:現地通貨での受け取りに対応。
- 支払い:オンラインや店舗での支払いにも利用可能。
Wiseデビットカード:マルチカレンシー口座をもっと便利に
マルチカレンシー口座にリンクしたWiseデビットカードを使うと、世界中での決済や現金引き出しがより便利になります。
Wiseデビットカードの発行手数料が1,200円かかります。
- 通貨の自動選択機能
口座に保有している通貨で支払いが行われる場合、手数料なしで決済が完了します。例えば、アメリカでドルを使用する際、両替の手間が省けます。 - 格安の両替手数料で柔軟に対応
口座に支払い通貨がない場合でも、Wiseの低コストな両替レートで自動的に換算されて決済が可能です。他のサービスに比べ、両替コストが抑えられるため、海外旅行やオンラインショッピングでも安心して使えます。 - ATMでの現金引き出し
Wiseデビットカードを使えば、世界中のATMから現地通貨を引き出せます。小額の引き出しは手数料無料(一定額を超えると手数料が発生)で利用でき、出先でも便利です。
スマートな管理:Wiseアプリ

Wiseアプリを使えば、マルチカレンシー口座やデビットカードをいつでも簡単に管理できます。
- 残高の確認
- 送金履歴の確認
- 両替の実行
これらを一目でチェックできるため、海外送金や外貨管理がさらに簡単になります。
Wiseのセキュリティと信頼性
信頼されるライセンスと認可
Wiseは、イギリスの金融行動監視機構(FCA)やヨーロッパの他の規制機関など、世界中の金融機関から認可を受けた安心できるサービスです。2024年に日本でも第一種資金移動業者の認可を受けて、各国の厳しい基準をクリアしており、安全に利用できます。
最新のセキュリティ技術でデータを保護
Wiseは、送金時の情報を守るために最新の暗号化技術を採用しています。すべての通信はHTTPSで保護され、さらに本人確認のための多段階認証システムも利用しているので、個人情報が漏れる心配はほぼありません。
まとめ
Wiseは、海外送金や外貨管理をよりシンプルで低コストにするための最適なサービスです。
①実際の為替レート(ミッドマーケットレート)を使用した通貨間両替
②銀行とは違う独自送金方法で手数料が格安
③送金前に全てのコストがわかるシンプルな料金体系
④迅速な送金スピード
⑤リアルタイムでの送金の追跡機能
⑥マルチカレンシー口座とデビットカード
⑦40通貨以上を扱う対応範囲
特に、留学や海外出張、国際的なフリーランス業務を行う方にとっては、手数料を抑えつつ効率的に資金を送金・管理できるため、非常におすすめです。
海外送金が初めての方でも、簡単な手続きで利用を開始でき、安心して送金を進められる仕組みが整っています。




